例外の特定｜Javaから楽しく学ぶ！ゲームプログラミング専門学校

プログラム実行中に起きえる例外の種類はたくさんあります。
→ 例外の正体

それら全ての例外で共有する例外処理を用意するより、実際に発生した例外に対する例外処理を用意した方が、より良い例外処理にすることができるはずです。

Javaでは、発生した例外を特定する手段が用意されており、例外ごとに例外処理を実装することが可能です。

public class ArrExpSample{

    public static void main(String[] args){

        try{

            int a[];

            a = new int[10];

            

            a[10] = 500;

            System.out.println("a[10]には" + a[10] + "が格納されています。");

        }catch(ArrayIndexOutOfBoundsException e){

            System.out.println(e + "という例外が発生しました。");

        }catch(Exception e){

            System.out.println("その他例外が発生しました。");

        }

    }

}

【実行結果】


上記サンプルを実行すると例外が発生しArrayIndexOutOfBoundsExceptionを引数としたcatchブロック内の処理が実行されます。

        try{

            ………

            a = new int[10];  //a[0]〜a[9]までの10個の要素を定義

            

            a[10] = 500;  //a[10]は定義していないので例外が発生

            ………

        }catch(ArrayIndexOutOfBoundsException e){

            System.out.println(e + "という例外が発生しました。");

        }………

tryブロックで例外が発生すると処理はcatchブロックに移りますが、catchブロックを複数定義している場合、プログラムはその例外に対応するcatchブロックがないか探します。
上記サンプルの場合、発生した例外はArrayIndexOutOfBoundsExceptionなので、引数をArrayIndexOutOfBoundsExceptionとしたcatchブロック内の処理が実行されることになります。
そして、このcatchブロックには、ArrayIndexOutOfBoundsExceptionが発生したとき、つまり、配列の添字が要素数を超えてしまったときの対処処理（例外処理）を書いておきます。

        try{

            ………

        }catch(ArrayIndexOutOfBoundsException e){

            ………

        }catch(Exception e){

            System.out.println("その他例外が発生しました。");

        }

もう一つのcatchブロックでは、Exceptionが発生したときの処理を書いています。
Exceptionは、あらゆる例外をキャッチできます。

このように、発生した例外の種類をプログラム側で知ることで、その例外に対する対処処理を用意しておくことができるのです。