Javaアプレットとはインターネットエクスプローラなどのブラウザ上で動作するJavaプログラムであることを前回の記事で説明しました。
今回はJavaアプレットでゲームを作る利点について見ていきます。
「
ゲームプログラミングに適している言語は?」で、ゲームプログラミングに適している言語はJavaであるということを綴りました。
しかしJavaにはその特性上、仕方のないデメリットと言える点があります。
それは、Java言語で作成したプログラムは
バイトコードでの配布となってしまう点です。
※バイトコードに関しては「
Javaとは?」に記載してあります。
プラットフォームを選ばないことがJavaで作成したプログラムの大きな特徴なのですが、それぞれの環境下で動作させるためにプログラム実行と同時にJava仮想マシンを動作させなければなりません。
WindowsアプリケーションなどのExeファイルのようにアイコンをダブルクリックして起動、というワンステップでのプログラム起動というわけにはいかないのです。
※JARファイルとしてアーカイブ化しておけばワンステップ起動は可能です。
ただし、JARファイルの認知度が低いためか、ゲームをJARファイルとして配布する形態はあまり一般的ではありません。
しかし、JavaパッケージであるJavaアプレットを使えばJavaで作成したプログラムをブラウザ上で手軽に起動させることができます。
→
Javaアプレットの動作方法
Javaアプレットはブラウザ上で動作させるため、小さなブログラムである必要があります。
また、ゲームプログラミングを始めたばかりの場合、簡単なゲーム(ミニゲーム)をたくさん作ってスキルや知識を増やしていくことが大切です。
これらの点を交えて考えると、Javaがゲームプログラミングに適していると言えることに気がつくかと思います。
プレイヤー側からしてみても、ミニゲームはめんどくさい作業をせずともすぐに手軽に遊びたいという心理が強く、ダウンロードしてインストールなどの手順を踏まなくてはならないようなゲームは嫌われます。
JavaアプレットはJavaアプレットが組み込まれているWebページを開くだけでゲームを遊ぶことができ、手軽さという点では非常に優れているのです。
※Javaアプレットを動作させる場合は、Javaアプリケーション同様にJava実行環境(JRE)がインストールされている必要があります。
ただし、現在市販されているパソコンには購入時点ですでにJREがインストールされているというケースが多いです。